物語
天下に武威を誇る石”【天鋼】(あまはがね)。
それは、世を治めたつわもの達だけが持っていたと言い伝えられている。
その石に選ばれし者のみが持てる力“神威”は人ならぬ力を呼び起こすことができるのだった。
平清盛を頭とする平氏一門は【天鋼】の力を使って栄華を極め、
更なる強大な力を得んと画策していたが、源義経たちによって阻止された。
義経は兄である頼朝が人外の力に頼ることない世を築くことを信じ、
「天鋼」を守護する玉依人の隠れ里で戦いの行く末を見守っていた。
しかし3年の月日が流れても、里に朗報がもたらされることはなかった。
都を追われた平氏とそれを追討する頼朝の軍勢。
激しい攻防で一進一退を繰り返す中、都に奇妙な噂が流れ始める。
「平氏軍に人ならざる者たちが紛れ込んでいる」
噂を聞きつけた義経たちは、その真偽を確かめるべく、京にいる頼朝の元に急ぎ向かう。
初めて言葉を交わす頼朝と義経。
そして共に力を合わせ、平氏打倒を誓うのだった。
静まり返る夜の平安京に一人の女武将と老婆率いる平氏一団の影。
やがて炎に包まれる朱雀門。義経の戦いが再び始まる。